Awaji Art Circus 2024 秋プログラム
劇場公演
『Living Legends of Awaji Island~よみがえる淡路島伝説の世界~』
協力:一般社団法人日本バトン協会
淡路島の魅力は、語り継がれる伝説として息づいています。地名や歴史、動物たちが織り成す民話は、この島ならではの宝物。 狸、蛇、キツネなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。
当公演では、淡路島の謎が深い民話や名所、そしてそこに登場する人物たちを、舞台上で生き生きと描き出します。ビデオゲームのような形式で展開されるストーリー。民話の世界が広がるアニメーション動画とパフォーマンスの融合。
観客の皆様は物語の一部となり、主人公と共に3つのステージをクリアすることを目指しながら、さまざまな課題を解決し、不思議な発見や出会いを繰り返していきます。今までに体験したことのない夢のような冒険が皆様をお待ちしています。


あわじアートサーカスのチームは、淡路島の各地域に伝わる民話を調査し、地元の方々へのヒアリングを行い、今回の公演の元になった6つのお話を選びました。
各民話をそのまま語るのではなく、いくつかの物語を繋ぎ、登場人物たちが出会うことで、アートサーカス独自のオリジナルストーリーを作り上げています。本や地元の方々の記憶に眠っていた大切な民話が、このステージでよみがえります。

昔、洲本の三熊山に柴右衛門(シバエモン)という狸が阿波の禿げ狸(ハゲダヌキ)と化け比べをすることになり、禿げ狸は軍船に化けて柴右衛門をだまし勝ちました。
柴右衛門は悔しさから須磨の海岸で大名行列に化けると予告しましたが、実際の大名行列と勘違いした禿げ狸は殺されてしまいます。
その後、芝居好きな柴右衛門は中座に通いますが、化け術がばれて追われ、命を落としました。町の人々は彼を偲び三熊山に祠を建てました。

南あわじ市には、大切にされていた大きな柳の木がありました。代官が鷹の雛を取るために柳を切り倒そうとした際、若い狩人が木に登って鷹の雛を取り、柳を守りました。
その後、ケガした狩人は「おりゅう」という女性に助けられ、結婚して娘のみどりが生まれます。代官が再び柳を切るよう命じると、おりゅうは病気になり、自分が柳の精であると告白して亡くなります。
柳を運ぶ際、誰も動かせませんでしたが、娘のみどりだけが動かすことに成功し、柳は京都の寺の一部となりました。

昔、ある森で、五、六歳の男の子と女の子が仲良く遊んでいました。大人が「兄妹か?」と聞くと、「友だちだ」と答えます。昔は男女の子どもが一緒に遊ぶことは珍しかったため、両親たちは「夫婦になったらどうか」と喜びました。
それ以来、その森は「恋の森」と呼ばれるようになり、夫婦円満の神様として知られました。この森の清水を飲むと、末永く幸せになれると伝えられています。

昔、淡路島には豊かな自然がありました。秋、天皇允恭が狩りに出ましたが、獲物が取れません。占わせると、イザナギ神社の神が「赤石の海底の真珠を奉納すれば獲物を与えよう」と告げます。
阿波から呼ばれた男狭礒(オサシ)が深く潜り、真珠を取ってきましたが、命を落としました。天皇は彼を悼み、立派な墓を建て、それは今も「石の寝屋」と呼ばれています。

昔、淡路島の岩屋に住んでいた賢い犬が、潮の速い日に堺へ行けることに気づきました。犬は木切れをくわえて潮に乗り、泉州(堺市)へ渡りました。
数日後、漁師が堺で無事な犬を発見し、村に連れ帰りました。その話を聞いた村人たちは、潮に乗って船を出し、堺まで速く行けることを確認。こうして新しい航路が開かれ、その潮は「別当の潮」と呼ばれるようになりました。

昔、三原町八木馬廻の成相寺は、高野山の僧・実弘上人が建てた寺でしたが、雨が降ると境内に水が溜まりました。上人はこれを解決しようと祈祷を行い、満願の日に童女が現れ「水を引かせて進ぜよう」と告げ、大蛇に変わって谷へ下りました。
その瞬間、水は引き、美しい赤土が現れ、それ以降、水害は起こりませんでした。今も渓谷には清流が流れ、源氏ボタルの名所となっています。
今年のショーでは、淡路伝説の魅力をより多くの方に伝えるため、海外の才能ある作家 German Belomestnov(ゲルマン・ベロメストノフ)とコラボレーションし、オリジナルアニメーション動画を制作しました。このアニメーションは、伝説のシーンを細部にわたり丁寧に描き出し、圧倒的な映像美で観客を物語の世界へ引き込みました。
さらに、このアニメーションとライブパフォーマンスを組み合わせたインタラクティブな演出も実現しました。ステージ上のアーティストたちはアニメーションの動きにシンクロし、一体感のある表現で観客を魅了しました。この映像と動きの融合は、多くの労力と時間をかけて制作されたもので、その完成度の高さには多くの拍手と称賛の声が寄せられました。
観客の皆様からは「まるで物語の中に引き込まれたようだった」「アニメーションとパフォーマンスの調和が感動的だった」といった感想をいただいています。






脚本・演出
Elena Gradkovskaya
(エレーナ・グラドコフスカヤ)

演出家・コンテンポラリーダンサー。ワガノワバレエアカデミー(ロシア)で 修士号を取得。 淡路島で開催される国際パフォーミングアーツフェスティバル 「Awaji Art Circus」 の芸術監督、脚本家、演出家として2017年より活動:『Gods Among Us~神々は私達の中に~』 、『Miketsukuni Memoirs~海人の旅日記~』 、『Alice in Awajiland~アリスIN淡路島』、『Living Legends of Awaji Island~よみがえる淡路島伝説の世界』を手掛けた 。
アニメーション作家
German Belomestnov
(ゲルマン・ベロメストノフ)

アニメーションやグラフィックデザインにおいて10年以上の経験を誇るアーティスト。ミュージックビデオ、広告、ロゴ、イラストなど2Dフレーム単位アニメーションの制作を専門としています。会社に勤務した経験とともにフリーランスの経験もある。
作曲家
Egor Arkhipov
(エゴール・アルヒーポフ)

15年以上の経験を誇る多才な作曲家。これまでに手掛けた仕事は、ビデオゲームや映画、アニメーション、美術館展示、歌、コンサートパフォーマンスなど多岐に渡る。管弦楽、電子音楽、民族音楽、ロックなど様々なジャンルを織り交ぜて創作している。
< 制作メンバー >
演出助手:ブジョラ・オレーナ
脚本協力:森口舞
譜面制作:大森愛弓 韓子揚 フックウェイ・ヘン
衣装:アンナ・ザワツカ
< 技術スタッフ >
舞台監督:小栗鉄矢
音響デザイン・オペレーション:ばらさん
照明デザイン・オペレーション:中川仁美
エアリアルリガー:荻原暁 南部直志(Pirates Project Stunt Team)
舞台スタッフ:佐々木真之介(有限会社オンショア)
高橋圭司(Bonds) 金久寛章(Bonds)
映像オペレータ:吉近惇生(株式会社クリエイティブコモンズ)
< 運営メンバー >
ブジョラ・オレーナ
エレーナ・グラドコフスカヤ
中藤香
ジェイコブ・オーベルグ


10月4日、初日の公演に先立ってオープニングセレモニーを開催しました。セレモニーにはAwaji Art Circus実行委員会の役員の皆様が参加され、副理事長でいらっしゃる門市長(淡路市)の代理でいらっしゃる富永奈緒美副市長がご挨拶されました。オープニングセレモニーの後、『Living Legends of Awaji Island~よみがえる淡路島伝説の世界~』の初演が行われました。
式典次第
・開会のご挨拶
(Awaji Art Circus実行委員会副理事長 門市長の代理でいらっしゃる富永奈緒美副市長)
・夏プログラムのハイライト映像投影
・『Living Legends of Awaji Island~よみがえる淡路島伝説の世界~』披露
・終演
観客のアンケートより
98.1%の方は公演が「とても面白かった」と「面白かった」と回答しました
来場者のコメント

どのパフォーマーも素晴らしくて、最初から最後までワクワクしながらみることができました! 世界観も面白くて何回も見たくなりました! 来年も楽しみです!
ゲームで展開していく世界観に気づいたらのめり込んでいました!映像とのコラボレーションも臨場感たっぷりでワクワクしました! 特に鼓淡と、シカのお二人と、大蛇の方のパフォーマンスに大変感動しました!!


とても素晴らしい演目の数々で、しかも生演奏でとても贅沢な気分になりました。 他のサーカスにはない世界観でとても楽しめました。 また見に来たいです。
いろんな種類のパフォーマンスが見れて楽しかったです! 特に太鼓が好きでした!ゲーマー役の人が太鼓やってるとこがすごくかっこよかったです! 普段自発的に触れることの少ない、淡路の歴史やパフォーマンスを1度に経験できてとても良い催しだと思いました。ぜひたくさんの人に見てもらいたいです。


ゲーム仕立てのお話になっていて、子どもも楽しく観ることができました。淡路島にいながら、ショーを観ることができるのはとても良いと思います。子どもの学校にアワジアートサーカスが来てくれたようで、とても喜んでおり、今回行かせてもらうきっかけになりました。今後もこのような取り組みを続けていただけたらと思います。
先日は素晴らしいステージを見せていただきありがとうございました。観覧した皆さん、とても感動した!と大満足の声をいただき事務局としてもとてもうれしく思いました。演出のすばらしさ、出演者の皆様の美しくかっこよいスリリングなパフォーマンスそして生演奏の音色のすばらしさ全てにおいて今まで見たことの無いステージで本当に感動しました。

特別イベント①『Music Trip Day in Awaji』

2024年10月6日(日)、旧アソンブレホールにてKansai Music Conferenceとのコラボレーションイベントを実施しました。Kansai Music Conferenceは、関西を拠点に「音楽の架け橋を」というテーマで毎年開催されている国際的な音楽イベントで、日本と海外のアーティスト、音楽ファン、そして様々な業界の交流を促進することを目的としています。
今回のコラボレーションでは、Kansai Music Conferenceに参加したミュージシャンの音楽に合わせ、私たちアートサーカスのメンバーが特別パフォーマンスを披露しました。音楽とパフォーマンスが融合したこのステージは、来場者に新たな感動を届けるとともに、アートサーカスの活動を広く紹介する貴重な機会となりました。
イベント当日は、アートサーカスの公演を楽しみに訪れた観客に加え、このパフォーマンスのために大阪や神戸から足を運んでくださった方々も多くいらっしゃいました。皆様のご支援とご声援に感謝申し上げます。
Kansai Music Conference (KMC)について

2009年の第1回関西ミュージックカンファレンス以来、KMCが開催したイベントには世界6大陸、80カ国以上のアーティストが参加し、その才能と文化を日本に紹介してきました。
「音楽の架け橋を」というテーマとして、 音楽・ネットワーキング・コラボプロジェクト・異文化交流などによって、関西を中心に日本と海外のアーティスト、様々な業界、そして音楽ファンを繋いでいくイベントを目指すために、毎年開催しています。
蒼開中学校・高等学校ジャズバンド部(淡路島)& あわじアートサーカスのパフォーマー(FALCON、Kirill Fire)


Sleepwalker's Station(ドイツ)& あわじアートサーカスのパフォーマー(Duo Corina&Anton、GENESISからの倉地光悦と藤森貴之)


Agula(モンゴル)& あわじアートサーカスのパフォーマー(Duo Des Articulés, Marceau Bidal and Matthieu Larose, 拓馬, FALCON)


Mareo!(チリ)& あわじアートサーカスのパフォーマー(Isaline Hugonnet and Yu-yin Lin, Daniela Maier)


特別イベント②『サーカスワークショップ』


2024年10月12日(土)、旧アソンブレホールにて、公演『Living Legends of Awaji Island~よみがえる淡路伝説の世界』終了後に、特別なサーカスワークショップを開催しました。本イベントは、世界トップレベルのサーカスアーティストが直接指導を行う貴重な機会となりました。
<イベント概要>
対象者:小学生以上
実際には小学生を中心とした参加予約でしたが、保護者の皆様も楽しみながら参加されました。
内容:アクロバット、ジャグリング、パントマイム
初心者でも気軽に楽しめるプログラムを通じて、サーカスの魅力を体験していただきました。
参加者:30名
<当日の様子>
アーティストと直接触れ合いながら、子どもから大人まで全員が真剣に、そして笑顔で取り組む姿が印象的でした。来場者の皆様からは「普段できない体験ができた」「子どもと一緒に楽しめた」といった嬉しいお声をいただきました。
今後もこのような体験型イベントを通じて、地域の皆様と一緒に新しい感動を創り出していきます。
学校訪問公演の詳細




<目的>
Awaji Art Circusは2016年から学校出張公演を実施。本プログラムを通じて、次世代の文化芸術の理解を深め、子どもたちの視野を広げることを目的としています。同時に「パフォーマー」としての働きや生き方についても理解を広め、様々なパフォーマンスを鑑賞することで、パフォーミングアーツに対する理解が深まることを目指します。
<内容>
国内外のアーティストによるオリジナルショー
<対象>
淡路市立津名東小学校、淡路市立一宮小学校、淡路市立多賀小学校、洲本市立洲本第一小学校、南あわじ市立福良小学校、洲本市立洲本第三小学校、南あわじ市立湊小学校、南あわじ市立榎列小学校、南あわじ市立賀集小学校
<参加児童数>
1800名以上 (児童の他、近隣の保育園の園児、保護者、地域の方も来場)


学校側からのコメント
「本当に来ていただいてよかったと思います。サーカスを家族などで見に行く子どもたちは、私の感覚でありますが、淡路市では少ないと思います。私が子どものころは、テレビで放映されていましたからサーカスのイメージはしっかりあります。しかし、今の子はサーカス自体よくわからないかもしれません。
様々なパフォーマンスは、子どもたちにとってものすごく新鮮だったと思います。
当日私は、子どもたちの表情を追っていましたが、どの子も驚き、感動、憧れをもった輝いた目をしておりました。」
(淡路市立津名東小学校長 保地 実)
参加アーティスト対象の淡路島島内のツアーや体験会




Awaji Art Circusのミッションは淡路島の活性化に貢献することです。そのミッションを達成するためにアーティストは様々な会場でパフォーマンスをするだけでなく、地元の魅力や文化を自ら体験し、淡路島についての情報を世界へ発信します。アーティストにあらゆる経験をしてもらうため、特別な観光・文化プログラムが用意されました。
彼らに淡路島の魅力を感じてもらうために様々な場所に連れていきました。その中には、歴史あるイザナギ神宮、壮大な本福寺(安藤忠雄の作品)、奇跡的な鳴門の渦潮、あわじ花さじきなどがありました。日本文化をより深く理解し、地域資源を体験してもらうために数多くのワークショップも準備しました(吹き戻し作り、線香作り、和太鼓体験)。
後援団体
外務省、観光庁、国際交流基金、日本政府観光局(JNTO)、淡路市、淡路市教育委員会、洲本市、洲本市教育委員会、南あわじ市、南あわじ市教育委員会、一般財団法人淡路島くにうみ協会、一般社団法人淡路島観光協会、神戸新聞社、サンテレビ、ラジオ関西、Kiss FM KOBE
認定
公益社団法人企業メセナ協議会「This is MECENAT 2024」
協賛企業
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